日蓮宗長唱山大立寺
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コラム


平成22年9月作成(毎月1個作成目標!!)

◯お線香のあげ方

 みなさんがお仏壇の前に座ってまず行うこと。それはお線香をあげることでしょう。
 今回は、お線香のあげ方について説明しようと思います。


 そもそも、お線香は、お釈迦様の時代からインドにあったわけではありません。当時から「お香」はありましたが、「お線香」という形ではありませんでした。時代が下り、中国で発明され、江戸時代の初期に日本に入ってきたと言われています。


 お線香は、①「自分の身とその場を清める」という意味と②「仏様に良い香りを供養する」という意味の両方の意味を込めてお供えするものです。

①…元来、インドでは体臭や周りの悪臭を取り除くために「お香」が焚かれていました。そこから高貴な人と接するときは「お香」を焚くというのが礼儀となりました。そのため、今でも仏様を前にして、祈りを捧げる時には、「お香」を焚く、「お線香」を立てるのです。

②…また、昔から仏様は「香り」を召し上がると言われており、「どうぞこの良い香りを召し上がって下さい」という気持ちを込めてお供えします。したがって、安くてあまり香りの良くないお線香をたくさんあげるよりは、1本でも良い香りのするお線香をあげる方が喜ばれるのです。


 次に、あげ方について説明します。

 何を使って火を付けて頂いても構いませんが、別の機会に触れる「お灯明(ロウソク)」の火を用いて付けて頂くのが望ましいでしょう。「お灯明」も仏様への大切な供養の1つですので、必ず灯す「お灯明」の火を用いればよいのです。注意点は、お線香に付いた火を「息」を吹きかけて消さないことです。清らかな「お線香」を人の「息」で汚すことは良くないとされているからです。火が付いた場合は、手で仰ぐなどして消して下さい。「お線香」を立てるときは、線香立ての中央に真っ直ぐ立ててお供えします。


 中央にと言いましたが、最後にみなさんが一番疑問に思われているであろう本数について説明します。

 中央にと言ったように本来、「お線香」は、1本立てて下されば結構です。なぜなら、1本で十分、お線香をあげる意味を達成するからです。そのため、先ほど説明したように、「あげるなら良い『お線香』を1本でも」で構わないことになります。
 ただし、2本あげたり、3本あげたりするのも間違いではありません。というよりも本数に関してはどれが正解ということは言えません。一番初めに説明しましたように、お釈迦様のおられた時代には、「お線香」が無かったからです。お釈迦様自身は本数については述べられていないのです。

 では、なぜこのような本数をあげるのかと言いますと、それは「お香」の供養をする意味を私たちが忘れないように、先師の方々が工夫して伝えて下さったからです。

 3本でしたら、「三宝」と呼ばれる仏教徒が帰依する「仏・法・僧」にそれぞれ供養するため、もしくは「三世」と呼ばれる「現在・過去・未来」の全てもの達を供養するためといった具合です(「三宝」や「三世」については別の機会で説明します)。どちらも仏教徒が心得ておかなければならない大切な気持ちです。


参考:3本の立て方(1本ずつ逆三角形に並べて立てます)



 何本あげるにしろ、初めに説明しました2つの意味が根本です。その気持ちを忘れずに、日々「お線香」をあげて頂きたいと思います。

(注1)この説明は、墓前でも同じように考えて下されば結構です。
(注2)浄土真宗では、「お香」の本義に従って、「お線香」を折って寝かせて供養されます。
(注3)一応調べて書いておりますが、万一問題等ありましたら連絡して頂ければ幸いです。


 日蓮宗小辞典  うちのお寺は日蓮宗  日蓮宗仏事故事便覧
 ※参考にさせていただいた本です。
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○日蓮宗について

○お坊さんの呼び方

○お線香のあげ方

○お数珠について①

○お数珠について②

○お数珠について③

○御札の祀り方

○金封(のし袋)について

○「祈り」について

○花の供養について

○お灯明について

○お経本のご紹介

○大立寺のお盆①

○大立寺のお盆②

○「お膳」について

○塔婆について

○木魚と木鉦

○お仏壇について①

○お仏壇について②

○お墓について①

○お墓について②

○布施について

○お経とは

○インド仏跡参拝紀行文(1)

○インド仏跡参拝紀行文(2)

○インド仏跡参拝紀行文(3)

○インド仏跡参拝紀行文(4)

○インド仏跡参拝紀行文(5)

○インド仏跡参拝紀行文(6)

○インド仏跡参拝紀行文(7)

○インド仏跡参拝紀行文(8)

○インド仏跡参拝紀行文(9)

○インド仏跡参拝の旅 
 まとめ動画 


○東日本大震災第三回忌に臨んで(前編)

○東日本大震災第三回忌に臨んで(後編)
  
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