日蓮宗長唱山大立寺
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コラム


平成23年度6月作成(毎月1個更新目標!!)

○お経本のご紹介

■はじめに

 今回のコラムでは、私が作成しました「お経本」をご紹介させていただきます。

 昔は、お経を暗記しておられた方も多く、お寺の方から何も言わなくても一緒にお唱えするのが当たり前でした。その頃は、おじいさんやお婆さんが次の世代へお経を教え、その世代がまた次の世代へと順々に上手く受け継がれていました。

 しかし、最近は、核家族化が進んだこともあり、耳にしたことはあってもお経をお唱えしたり、ましてや教えてもらったという方はほとんどいなくなりました。

 そういうわけで、私がお坊さんになって数年は、私一人だけでお経をお唱えするということが続きました。そんな中、やはりお経はみんなでお唱えしたいと、法事などでは、市販のお経本を配って、お勤めするようになったのですが、それでもなかなかお唱えしてもらえませんでした。

 「恥ずかしい」というのが一番の理由のようですが、そもそも「字が小さい、見づらい」「どこで息継ぎしたらいいのか分からない」「どのようにお唱えしたらいいのか分からない」などとお経本の読みにくさを指摘されることがしばしばありました。

 そのようなことを聞くにつけ、できるだけ多くの要望に応える「オリジナルのお経本」をいつの日か自分で作りたいと思うようなっていきました。とはいえ、お経本を作成するということは考えている以上に大変なことで、「いつかいつか」と思っているばかりでなかなか作り出せませんでした。

 なかなか動き出せずもやもやしている中、平成20年2月28日、私が大立寺の住職になることが決まりました。そこで、何か記念品をと考えたとき、ここでお経本を作らなければ、もう二度と作る機会は無いかもしれないとお経本作成を決意し、入寺式(住職になる時に行う法要)の準備で忙しい中、3ヶ月足らずという短い時間で完成させたのが今回のコラムでご紹介致します「お経本」です。

 あれだけ一歩が踏み出せなかったにも関わらず、制限時間が設定されると出来てしまうもので、作り始めたら一気に集中して形になっていきました。もう少し改良の余地はあると感じておりますが、皆が一緒にお唱えするには充分に満足できる仕上がりになっております。皆が同じお経本を使えるということもあり、お陰様で今では、一緒にお経をお唱えして頂くことが多くなってきております。





■構成

 副題を「朝夕のおつとめ」としていることからも、檀信徒の方々がお一人でも、お仏壇の前に座って「おつとめ」ができるように構成してあります。「おつとめ」の方法などは、付録の挟み込みプリントで詳しく説明しています。(「付録の挟み込みプリント」については、下記の「特徴」の項目参照。)
 以下、「お経本」を初めてご覧になる方にはよく分からないと思いますが、普段市販のお経本をお使いの方のために、参考として「目次」を掲載しておきます。

一、はじめに
二、おつとめ
 ☆①奉請(ぶじょう)
  ②勧請(かんじょう)
 ☆③開経偈(かいきょうげ)
  ④読経(どきょう)
  ☆方便品第二(ほうべんぽん)
   如来壽量品第十六(にょらいじゅりょうほん)
  ☆自我偈(じがげ)
  ⑤御妙判(ごみょうはん)
  ⑥運想(うんそう)
 ☆⑦唱題(しょうだい)
  ⑧宝塔偈(ほうとうげ)
 ☆⑨回向(えこう)
  ⑩四弘誓願(しぐせいがん)
三、お経
  ①如来神力品第二十一(にょらいじんりきほん)
  ②観世音菩薩普門品第二十五(かんぜおんぼさつふもんぽん)
  ③欲令衆 訓読(よくりょうしゅう)
  ④提婆達多品第十二 訓読(だいばだったほん)
  ⑤如来壽量品第十六 訓読(にょらいじゅりょうほん)
  ⑥如来神力品第二十一 訓読(にょらいじんりきほん)
四、おわりに


 ※1.「二、おつとめ」を順番通りにお唱えしてもらえれば、十分な   「おつとめ」ができるようになっているのですが、初めての方が①   ~⑩までお唱えすると30分以上かかる構成となっていますので、   初心者の方でも最低限、必ずお唱えしてもらいたいものに「☆」を   付けております。

 ※2.「二、おつとめ」や「三、お経」の各表題の下または左横に極簡   単にではありますが、その項目の説明を付けました。その項目では   「何を行うのか」「どのような心持ちでお唱えするのか」や「お経   の内容について」説明してあります。

 ※3.「二、おつとめ」の「⑤御妙判」とは、日蓮聖人の「御遺文」な   どを拝読する項目ですが、膨大な数があり何を掲載するか選ぶのが   難しかったため、このお経本には「別紙参照」として、掲載しませ   んでした。現在、大立寺では、お彼岸やお盆の法要で拝読する「御   遺文」を付録として挟み込んでおります。(「付録の挟み込みプリ   ント」については、下記の「特徴」の項目参照。)



■特徴

(1)バインダー形式
 このお経本の一番の特徴は、バインダー形式になっているところです。法話や御遺文、お経の解説などが、別紙として挟み込めるようになっています。また、あまりお唱えしない部分は外して、持ち運びしやすようにお経本を軽くすることができます。
 これまでお彼岸やお盆の法要ごとに、新しいプリントを配布してきましたが、だいぶバインダーが窮屈になってきたこともあり、大立寺では、平成23年の3月のお彼岸で、合計22頁の追加をもちまして、このお経本への挟み込みは終了致しました。今後は、別冊を作ることで、挟み込みプリントによる法話などの追加を続けていく予定です。
 参考に、これまでに追加した挟み込みプリントの内容を掲載しておきます。
 ・お経本の使い方
 ・お経の読み方①、②
 ・お数珠の持ち方
 ・「妙法蓮華経」の構成と「自我偈」
 ・お経本の特徴①、②
 ・宝塔偈(うちわ太鼓用)
 ・「盂蘭盆御書」「回向発願文」「報恩抄」「諸法実相鈔」

 上記のように、特徴や使い方については、挟み込みプリントで詳しく説明していますので、詳しくはそちらをご覧いただきたいと思います。このコラムでは、以下に簡単に説明しておきます。




(2)お経本サイズ、字のサイズ
 市販のお経本入れに入る一番大きなサイズである「A5」サイズにしました。また、お経文の区切れを意識して、読みやすさを損なわない程度で、できるだけ大きな文字にしました。




(3)総ルビ
 全ての漢字に「ふりがな」を付け、「妙法蓮華経(みょうほうれんげーきょう)」のように、延ばしてお唱えするところには、「ー」(棒線)を付けました。
 この「ー」(棒線)は、主に「訓読」で活きてきます。



 このお陰で、延ばしたり縮めたりする箇所がバラバラになりがちな訓読を、皆で合わせてお唱えすることが可能になりました。


(4)句読点
「、」や「。」をできるだけ打つことで、息継ぎの場所を分かりやすくしました。



■お問い合わせ

 このお経本をご希望の方がおられましたら、大立寺に直接電話して頂くか、dairyuji@gmail.comまでメールにてご連絡下さい。なお、携帯メールから連絡頂きますと、こちらからの返信が届かない場合がございます。パソコンからメールして頂くか、携帯の設定をパソコンメールの受信許可にして頂くかの対応をお願い致します。
 1冊2,000円でお譲りしております。郵送費は、お申込者のご負担(実費)でお願い致します。
 付録の挟み込みプリントは全て挟み込んだ状態でお送り致します。また、すぐに開きやすいようにと作成しました「付箋」も貼ってお渡しします。
 法華経の信者であった宮沢賢治は、遺言で「自分が亡くなった後、1,000部の「法華経」を印刷し知人に配って欲しい」と父に伝え亡くなりました。このようなことも意識しながら、行学ともにまだまだな私にはこれくらいかなと、このお経本は500冊だけ作成しております。
 数には限りがありますので、手持ちが無くなった場合はお譲りできない可能性がありますことをご了承下さいませ。





○日蓮宗について

○お坊さんの呼び方

○お線香のあげ方

○お数珠について①

○お数珠について②

○お数珠について③

○御札の祀り方

○金封(のし袋)について

○「祈り」について

○花の供養について

○お灯明について

○お経本のご紹介

○大立寺のお盆①

○大立寺のお盆②

○「お膳」について

○塔婆について

○木魚と木鉦

○お仏壇について①

○お仏壇について②

○お墓について①

○お墓について②

○布施について

○お経とは

○インド仏跡参拝紀行文(1)

○インド仏跡参拝紀行文(2)

○インド仏跡参拝紀行文(3)

○インド仏跡参拝紀行文(4)

○インド仏跡参拝紀行文(5)

○インド仏跡参拝紀行文(6)

○インド仏跡参拝紀行文(7)

○インド仏跡参拝紀行文(8)

○インド仏跡参拝紀行文(9)

○インド仏跡参拝の旅 
 まとめ動画 


○東日本大震災第三回忌に臨んで(前編)

○東日本大震災第三回忌に臨んで(後編)
  
— 背景画像 なし —

長唱山大立寺(だいりゅうじ) 
〒607-8008 京都市山科区安朱東海道町56 詳しくはこちら

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